過去のごあいさつ

2016年6月

励まし、励まされた5年
応援し続けてまいります

東日本大震災の直後、学校支援、子ども支援を掲げ、設立された当団体も5年目を迎えました。

子どもたちの「心のケア」を柱に活動をスタートしましたが、ありがたいことに、同じ思いのみなさまからのご支援の広がりとともに、子ども応援から、若者応援へと活動の場もどんどん広がってきています。

最近、外部の方から団体名やロゴをほめられることが続きました。「コンセプトが分かりやすい」「なんだか元気になれる」。立ち上げメンバーみんなで知恵を出し、つけた名前です。あらためて当時を思い返すと、「応援」という言葉に込めた思いが今の活動につながっていることを感じます。

東北へ通い、地域のみなさんと共にものづくりや事業を進める中で、「被災地という町はない」「被災者という人はいない」という当たり前のことに気づかされ、何気なく使う「がんばって」という言葉の怖さも知りました。

それからというもの、私たちは「応援しています」という言葉で思いを伝え、その言葉はたびたび私たちのもとにも返ってくるようになりました。そんな時感じる何とも言えない温かさ、安心。活動そのものが同じようなパワーに包まれていればいいなと思いながら動いています。

人も町も、回復、改善、復興、進化はあくまでも自らの力で成し遂げていってこそのもの。私たちにできること、やるべきことがあるとすれば、自ら立ち上がり、がんばる人を励まし、見守ること。まさに「応援」し続けることなのだと、設立5年を経て、改めて強く意識したところです。これからも励まし、励まされる応援活動を続けてまいります。

2015年6月

「また来ます」という約束を
一つひとつ果たしていきたい

当団体の活動に多大なるご理解とご支援をいただきまして、誠にありがとうございます。

昨年度は、念願だった記録絵本に取り組みました。絵本にしたのは福島県南相馬市小高区の学校の歩みです。震災・原発事故から半年後、仮設の校舎を訪ねると、廊下はなく、仮設トイレも寒空の下にありました。「大丈夫ですか?」と聞くと、「子どものいない学校がどんなものかを知った今、子どもたちが元気に笑顔でいてくれればそれでいいのです」と校長先生。壁いっぱいの応援メッセージ、ロッカーがわりのカラーボックス……。教育の原点を見た思いで、「この歩み、後世に残しましょう。また、来ます」と口にしていました。

今後も、編集者やクリエーターが集う団体だからこその支援を続けていきたいと思っています。

2013年9月

今後2年間が正念場
子どもの心のケアのために

日ごろは、当団体の活動をご支援いただき、ありがとうございます。みなさま方のおかげで、設立2年目も災害の被災地を中心に活動の幅を広げることができました。

東北地方で活動していると、震災から1年半を過ぎた頃からNPOなどの団体が目に見えて少なくなりました。現地の人たちが必要としていても団体側の事情、資金が続かず断念というケースも少なくないのです。私たちも幾度となく、「志」や「気持ち」だけではどうにもならないことを実感しましたが、子どもの心のケアは今後2年間がかなり重要と言われます。ここが正念場。より一層の覚悟で活動していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

2012年7月

広げよう笑顔の輪!

みなさまのご支援のおかげで、当団体も設立1周年を迎えることができました。心から感謝申し上げます。

東日本大震災後、「自分に何ができる?」と自問された方は多いと思います。私の場合、その答えは励ましのメッセージを何らかの形で送り続けることでした。気がつくと、自前でメッセージ号外を作ろうと、これまでご縁のあったタレントさんたちに「手書きメッセージを下さい!」と連絡していました。

メッセージが集まりつつあったある日、被災地で映像取材中に、中学生が近づいてきました。私が持っていた号外のゲラのアーティストの写真に目がとまったのです。メッセージを読むと彼の顔がぱあっと明るくなりました。まるで、紙上からあこがれの人が出てきて、彼に直接話しかけたかのような満面の笑顔でした。ここに私たちの原風景があります。

これからも、私たちは励ましのメッセージを届け、人と人を繋げることで、笑顔の輪を広げていけたらと思っています。引き続き、ご支援のほど、お願いいたします。




PDFファイルを見るには、AdobeReader(無料)が必要です。
お持ちでない方は、こちらから入手してください。
Adobe Readerを入手する